あさのことば 2013年3月21日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: 互いに受け入れる

 いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 五十歩百歩という諺があります。五十歩も百歩も大して変わらないのに、五十歩逃げた人が百歩逃げた人を笑うことから、本質的にはどちらも大した違いがないことを言います。神の目から見れば、人は皆罪人です。ところが、その罪人は自分の罪は、他人のよりはましだと思いがちです。それこそ、五十歩百歩です。

 ところで旧約聖書の箴言にはこんな言葉があります。
 「無知な者は不遜で互いをなじる。 正しい人は互いに受け入れる。」
 箴言に出てくる「無知な者」とは、神を畏れない不敬虔な人を言います。その無知な人の特徴を、この箴言は、相手の落ち度をあげつらって「互いになじる」ことだと見ています。五十歩百歩なのに、決して自分が悪いとは認めません。いつまでもなじりあって平行線です。

 しかし、正しい者の間ではそうではない、と箴言は続けます。正しい者には罪がないので、非難し合うこともない、というのではありません。聖書の教えでは、この世には誰一人として罪のない者はいません。自分の罪を認め、神を正しく見上げて生きる人が、正しい人です。その正しい人たちの間には善意や慈しみがあると箴言は言います。日本語訳聖書ではその部分を「互いに受け入れる」と訳しています。なじりあうのではなく、善意と慈しみの心で互いに受け入れるということです。
 今日の言葉…「無知な者は不遜で互いをなじる。 正しい人は互いに受け入れる。」箴言14章9節

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