いかがお過ごしでしょうか。わたしは南浦和教会の大場康司と申します。
教会の歴史において最大の神学者であり、信仰者であったアウグスティヌスは、その著書「告白」の冒頭において、次のように述べています。
「あなたはわたしたちを、御自身に向けてお造りになられました。ですからわたしたちの心は、あなたのうちに憩うまで、安らぎを得ることができません」。
わたしたち人間は皆、神さまによって造られました。そして、そこには一つの目的があります。それはわたしたちが神さまを信じて生きるように、ということです。神さまを知らずに生き続けることは、全く人生の目的を見失ったままに人生を終えてしまう、ということです。そのようなことは、絶対にあってはなりません。
アウグスティヌスは、同じ「告白」の中で、自分が神さまを信じるようになった御言葉はこれだ、と述べております。それは「主イエス・キリストを身にまといなさい。」という御言葉です。このとき彼は、これ以上聖書をもう読む必要はなかった、と続けて述べています。なぜなら、この御言葉を読み終わった瞬間、「全ての疑いの闇は消え失せてしまったからだ」というのです。神さまを信じることへの疑い・迷いは、すっかり消え失せてしまった。なぜなら、主イエス・キリストを身にまとい、神さまに向かって生きること、これこそがわたしたちが神さまによって造られた目的である、ということをアウグスティヌスははっきりと知ったからです。
この同じ信仰に生きるようにと、わたしたちは皆、神さまから招かれています。
今日の御言葉「主イエス・キリストを身にまといなさい」。ローマの信徒への手紙13章14節。