あさのことば 2013年2月28日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀昇(筑波みことば教会牧師)

小堀昇(筑波みことば教会牧師)

メッセージ: えっ、心柔和な人って?

 お元気にお過ごしですか。筑波みことば教会の小堀です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。
 「柔和な人々は、幸いである、その人たちは地を受け継ぐ」(マタイ5:5)イエス様はこのように山上の説教で語られました。

 どの時代も、とくに男は力強さが求められます。「柔和」という言葉はあまり人気がありません。柔和な人といえば、優しいけど頼りない、当たりは柔らかいけど頼りない、主体性がない、そんなイメージがあります。ではイエスが言われた柔和、それはどういうものなのでしょうか。柔和な者とは、臆病で平穏無事なことだけを願っている人のことなのでしょうか。

 旧約聖書にモーセという人が出てきます。彼は、奴隷だったイスラエルの民を導いて、エジプトを脱出した勇敢な指導者でした。不屈の意思と情熱、説得力、判断力、組織力、あらゆる点で秀でていなければ、荒野の40年に渡る困難な旅路を導けるはずはありませんでした。しかし聖書は、そのモーセが地上の誰にも勝って柔和であったと語っているのです。(民数記12:3)、新共同訳聖書では謙遜であったと言っていますが、柔和という意味なのです。

 では何故モーセは柔和であると言われたのでしょうか。それはモーセを妬んで非難した姉のミリアムに、腹を立てたり弁解したりしなかったからでした。また彼らが後に病気に掛かったときに、ミリアム達のために癒しを祈った事もまたその柔和な心の表れなのです。このように柔和な心、それは成熟した人の姿を表しているです。
 力で押しのけていく人は、力で潰されます。それは、永遠不変の真理です。むしろ貪欲や復讐、そういう心から解放されて、人に譲ることのできる人、実はそのような人に神様は、多くのものを任せて下さいます。わたしたちもモーセのように柔和な歩みをしたいと思います。その時にわたしたちも地を受け継ぐことができるのです。

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