いかがお過ごしですか。新浦安教会の芦田高之です。
これをお聴きの皆さんは、いろいろな状況の中でお過ごしのことでしょう。悲しい心で過ごしておられる方もおられるでしょう。楽しい気分でお過ごしの方もいらっしゃるでしょう。皆さん、お一人おひとりを、天の父なる神様が心に平安を与えて下さいますように。
今、私は「天の父なる神様が心に平安を与えて下さいますように」と申し上げました。「天の父なる神様がおられる。」この事実を私は今から30年前に知らされました。それは私が大学を卒業する直前のことでした。当時青年だった私は、あるキリスト教会で行われた葬儀・お葬式に行きました。亡くなったのは小学校五年生の私の友だちでした。友だちといってもずいぶん年齢の差がありましたが、そのお嬢さんは私にとって、とても大切な友だちでした。
そのお葬式の最後に、そのお譲さんのお父様がご挨拶をされました。私は今でもそのご挨拶が忘れられません。こうおっしゃいました。
「娘は、わたしのことをパパと呼び、天の父なる神様のことを、本当のお父様と信じて、今その天国に凱旋しました。」
当時私は教会に行っていませんでしたし、キリスト教の神様も信じていませんでした。でも、この時のことは忘れられません。
肉親の父親とは別に、本当のお父さんがわたしたちにはいるんだ、ということを初めて知らされたからです。
肉親の父親は欠点もあります。もちろん愛情もあります。でも残念ながら、やがては死にます。だけど、天の父なる神は、いつまでも生き続けて、私たちの父親であり続ける実力を持っておられます。