いかがお過ごしでしょうか。江古田教会の風間義信です。
耳から聞くだけでは難しいかもしれませんが、昔から「衣食足りて礼節を知る」と言われてきました。わたしたちは着るもの、食べるものがしっかりとあって、整えられていきます。特に寒さの厳しいこの頃ですから、しっかりと暖かいものを着て、おいしいものを食べて、体の外側からも内側からも暖めたいと思います。
ところが、聖書では、「『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』といって、思い悩むな。」(マタイ6:31)と言われています。キリスト教信仰はおしゃれやグルメを楽しむのはいけないことなのか、もっと禁欲的でなければいけないのか、言葉の印象からそのように捕えることになってしまうかもしれません。
けれども、そうではありません。毎日の生活の中で、何を着ようか、何を食べようかと選んでいくことは楽しみでもあります。問題はこれに捕らわれてしまうことです。先ほどの言葉を語ったイエス・キリストは、「自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか」と言われました。思い悩むことによって命を失ってしまうことになってしまう、体を壊してしまうことになってしまう、そうであるならば何と悲しいことでしょうか。イエス様はわたしたちの命を、体を支えてくださる方です。このことを忘れて悩むことなく、大丈夫だよとの慰めを聞いていくことができるのです。