いかがお過ごしですか。北中山教会の坂本紀夫です。
新約聖書の最初の福音書を書いたマタイは、「税金の取立て」をして暮らしていました。徴税人と呼ばれる彼らは、当時、人々からたいへん嫌われた存在でした。
ある日、イエス様はそんなマタイに「わたしに従いなさい」と声をかけられました。マタイはどんなに驚いたことでしょう。そして、どんなにうれしかったことでしょう。
後に彼は、福音書の中で自分のことを隠さず、「徴税人のマタイ」と記しました。出来ることなら、消してしまいたい過去であったかもしれません。しかし、それ以上に、彼は自分に注がれた神様の愛を伝えたかったのです。
愛される価値の無い人間、罪に汚れたみじめな人間だと思いこんで生きてきたマタイは、イエス様に出会って生き方が180度変わりました。
イエス様こそ、ありのままの素顔のマタイを愛して、その罪を赦し、かけがえのない一人として生きることに、気づかせて下さったからです。
聖書の言葉
「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」マタイによる福音書9章13節