いかがお過ごしでしょうか。仙台教会の吉田です。
新しい年になってふた月目、多くの方々はもうこの年の新しい歩みの中で日々励んでおられることでしょう。けれども、東北にいる私たちにとって二月は、また「あの日」がやってくる、という何とも言えない思いにかられるのです。
あれからまだ二年も経っていないのにもう被災地のことが忘れられ始めています。まるで何も無かったかのように、あるいはもう済んでしまったことのように。
人間にとって記憶し続けるということは何と難しいことでしょう。しかし、聖書には次のような言葉があります。「母親が自分で産んだ子供のことを忘れるだろうか。万が一そんなことが起こったとしても、わたしがあなたを忘れることは決してない」。わたしというのは、神様のことです。一人一人に命を与えてくださった神様は、どんな状態にある人のことも、決してお忘れにはならないというのです。今月は、被災地に思いをはせながら、聖書の言葉をご紹介したいと思います。