ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
こんな歌があるのを見つけました。「世の中の、人の心を、時々に、つれてかはると、知るぞかしこし。」この意味しているところは、人間の心というのは、時と場合によって色々と変わるものだ、それを知って生活するのが賢いことだということです。確かにそういう面はあります。永遠の愛を誓い合っても、残念ながらやがて心が変わっていく、そんな場合もあります。それで、最初から人の心は変わるものだと知っておいた方がいい、ということなのでしょう。
ところで、旧約聖書エレミヤ書31章3節に次のような言葉があります。神様の言葉です。「わたしは、とこしえの愛をもってあなたを愛し、変わることなく慈しみを注ぐ」。つまり、神様は永遠の愛をもって愛し、変わることなく慈しみを注ぐ、というのです。神様が本当に神様であることの一つに、永遠という性質をお持ちであるというということがあります。そこが人間と違う一つの点です。そういう神様の、愛というものも変わることなく永遠であるということです。
たとえば、愛される側の人間が色々と変わることがあっても、神様の愛は変わらず永遠であるということです。変わることなく慈しみを注いでくださるというのです。そういうふうに神様に愛されていることが分かりますと、人は安心して、平安の中で生活することができます。時は移り変わります。人の心も変わります。しかし、変わらない神様の永遠の愛の中で生活できる、それこそが人が知るべきことなのではないでしょうか。