いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
最初のクリスマスに立ち会ったのは、数人の羊飼いたちでした。
彼らは天使から「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主が、お生まれになった」(ルカ2:11)と語りかけられた言葉を信じて、その赤ちゃんを一目見ようと、荒れ野からベツレヘムという町に出かけていきました。そして言葉通りに、飼い葉桶の中で布に包まれて眠っている赤ちゃんを見つけ出して、喜びにあふれます。それから町の人々に天使の言葉は本当だった、と話してきかせました。しかし、町の人たちは彼らの言葉を不思議に思った、としか聖書には書いてありません。おそらく、本気にしてもらえなかったのでしょう。
けれども、羊飼いたちはそのことを全く気にしていません。聖書は続けてこのように語ります。
「羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った」(ルカ2:20)。
彼らは喜びの歌を歌いながら、自分たちが本来あるべき場所に帰って行きます。それは明かりすらなく、野獣の住む危険な野原です。寒く、寂しく、厳しい仕事場です。しかし、そのような野原にも、彼らの神様をほめたたえる喜びの歌声が響いたことでしょう。どれほど険しい野原も、彼らの喜びをおしとどめることはできませんでした。
クリスマスの喜び、それは、神様からの良い知らせを心から受け止めた人に与えられる確かな喜びです。