いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
クリスマスを直前に控えた週を過ごしております。キリスト教会では、この時期をアドベントといい慣わしてまいりました。
アドベントとは到来という意味だそうです。それはいうまでもなく光の訪れです。希望の光を期待しつつ待つ期間として、このクリスマス前の季節が位置づけられてきました。それは冬至を迎えて昼間が一番短い季節ということもありますが、しかし聖書は具体的な人の悩みと暗闇とを結びつけて語っております。
イエス様が生まれる前に、その道を備える者としてヨハネが世に現れました。彼の両親は長い間、子どもが与えられないことを苦にしておりました。夫ゼカリヤの仕事は祭司でした。神殿で神様に仕える仕事をしながら、まるで神様に見放されているかのように、子どもが与えられない日々の後で、もはや少しの希望ももてない年齢となってしまっていました。しかし、そこに天使があらわれ、ヨハネの誕生が告げられます。その後、妊娠が明らかになりましたときに、妻のエリサベトは「主は今こそ、こうして、わたしに目を留め、人々の間からわたしの恥を取り去ってくださいました」(ルカ1:25)と高らかに宣言しました。
光の訪れとは、観念的なことではありません。神様が、一人ひとりの悩みに目を留めてくださる。長らく絶望の中にあったところに、希望が与えられ光が訪れる。このような出来事として聖書に示されております。