いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
旧約聖書のイザヤ書にこのような言葉があります。「闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の影の地に住むものの上に光が輝いた」(9:1)。
イザヤという預言者が神様から与えられた言葉をわたしたちは今も読むことができます。しかし、それはただ言葉が今も残っているというだけではありません。この言葉は、現実となった言葉です。
それは、新約聖書において、とりわけイエス様のことを書き記しました福音書において、詳しく知ることができます。今週はクリスマスを前にしまして、そのような言葉に触れていきたいと願っております。しかしそれに先立ちまして、このイザヤの言葉にまずは目を留めたいのです。
わたしたちの時代においては、クリスマスは大騒ぎの時になっています。暗さよりは明るさ、静けさよりは楽しげなメロディーによっておおわれています。そして、それは光の訪れであるクリスマスにある意味ではふさわしいのかもしれません。一方で最初のクリスマスの訪れは、全くの静けさにおいて、闇の中で祝われたことも忘れてはいけないのではないでしょうか。そしてまた、最初にクリスマスの出来事を知らされたのは、社会から半ば忘れられていた人たち、ほんの数人の羊飼いであったことを。暗闇の中、だれも見向きもしない仕事を黙々と続ける人たちの上に光が輝きました。神様はこのような人たちに最初に目をとめられました。