いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
キリスト教の救いは、イエス・キリストの復活が事実であることに基づいています。また、キリストの復活は、キリストご自身の救いのためではありません。キリストを救い主と信じる者たちが死の支配から解き放たれて復活し、輝かしい復活の体によみがえるためです。
コリントの信徒への手紙一の15章20節に次のように教えられています。「キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました」。初穂とは、最初の実りです。お百姓さんは、この初穂が実ると、続いてたくさんの実がなることを知って、喜ぶことができます。
なぜ、キリストの復活がこの特別な意味を持っているのでしょうか。それは、キリスト御自身が特別な存在であるからです。すなわち、キリストは神の前に立つ全人類の代表です。この代表の資格は、神がキリストにお与えになったものです。そして、代表としての働きとは、全人類の罪の償いを果たすことでした。十字架の死と苦しみは、神の前で人類の罪を償うものであったのです。また復活も、キリスト個人の復活という意味ではなく、全人類の代表としての復活です。
それゆえキリストの復活は、わたしたちも復活することの確かな保証でもあるのです。キリストが復活したのであれば、わたしたちも復活する。これがわたしたちの信仰です。全人類の代表であり、神のみ子の誕生をお祝いするのがクリスマスです。