あさのことば 2012年12月12日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井献(東京教会牧師)

今井献(東京教会牧師)

メッセージ: キリストの復活

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 コリントの信徒への手紙一の15章1節以下を読むと、キリストの福音とは、死と復活であると記されています。復活についてはとても信じられない、悪質な嘘とは言えないにしても、何らかの理由で作られた神話的なお話ではないのか、と考える方がおられるかもしれません。

 コリントの信徒への手紙一の15章4節には「聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと」と復活について記されています。「聖書に書いてあるとおり」とは、神様の測り知れないご計画による決定であったということです。

 キリストによる救いとは、罪と死から救い出されて永遠の命に入れられるということであり、命そのものに直接関係しています。それは、暗闇から光の中へと移されるようなものです。それゆえ、キリストの誕生も輝かしい命に満ちていました。生まれるはずのない処女マリアからの誕生です。復活は、死の支配に三日間服した後の復活であり、キリストのもとに本当の命があることがよく分かります。処女降誕も復活も神の救いの実現であり、神がなさった救いのみわざです。それゆえ、わたしたちの理解を超える出来事なのです。

 わたしたちは呼吸をし、心臓が動いていることを生きていると考えます。しかし聖書は、キリストを信じて神とともに生きる生き方を教えています。そして神と共に生きることこそ、人が生きていることであるとも教えています。
 キリストによって罪と死の支配から解き放たれて、自由な人間らしい生き方をどうか得てください。

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