あさのことば 2012年12月3日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

田上尚美(千城台教会会員)

田上尚美(千城台教会会員)

メッセージ: クリスマスの絵から

 ごきげんいかがですか、千城台教会の田上尚美です。
 わたしは、橋浦尚美として絵を描いています。
 12月に入り、すっかりクリスマスムードですね。現代のクリスマスは賑やかですが、2千年前の最初のクリスマス、つまりイエス・キリストの誕生はどんな雰囲気だったのでしょう。

 キリストの誕生の絵をご覧になった方はおられるでしょうか。聖書には、羊飼いが天使のお告げを聞いてキリストの誕生のお祝いに駆けつけるというお話と、東の国の3人の博士が贈り物を捧げるというお話があります。2つのお話なのに、クリスマスの登場人物全員集合という様子の絵があります。大抵背景には岩窟や粗末な小屋が描かれ、赤ちゃんイエス、母マリアとヨセフ、リッチな服装の3人の博士、天使たち、貧しい身なりの羊飼いたち、牛とロバ、それに街の人々など大勢描かれています。これは、1枚の画面の中に、起こった出来事すべてを描いてしまった為なのですね。

 聖書に「『見よ、乙女が身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。』この名は、『神は我々とともにおられる』という意味である」(マタイ1:23)とあります。 聖書を読むことの出来なかった昔の人々も教会の壁にかかったキリストの誕生の賑やかな絵を見上げると、主役の赤ちゃんの横に、自分の仲間のような貧しい者、普通の市民、お金持ちが描かれているのがわかったと思います。そうです。神様は、わたしたちのただ中に救い主キリストを送られたのです。

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