お元気ですか、横浜中央教会の立石章三です。
創世記の天地創造記事を読みますと、エデンの園には「見るからに好ましく、食べるには良いものをもたらすあらゆる木」が生えていたと書いてあります。あらゆる種類のおいしい果物がどっさりとあって、人間は食べるために働く必要はなかったのでしょうか。いいえ、神様は動物園の中に人間を置いて、食べ物を供給されたのではありません。人間が自分で工夫して、「そこを耕し、守るようにされた」のです。
このエデンの園の記事で面白いことが書かれています。エデンの園から流れる川の流域では金、琥珀、ラピスラズリなどの鉱物が取れるというのです。神様は人間に何を期待されたのでしょうか。金は今でも最高の価値を持つ鉱物、宝石と言ってもいいでしょう。ラピスラズリは古代では青色を作る原料でした。つまり神様は人間の芸術の材料を用意しておかれたのです。人間が鉱物資源や宝石を土から取り出し、美しい芸術作品や生活道具を作ることを期待されたのです。人は技術を発展させる動物として造られました。神様は人間が作った芸術作品を鑑賞して喜ばれるのです。ちょうど、小学生の子どもが書いた絵の展覧会に、親が見に来るようなものです。
神様はわたしたちにあらゆる可能性を与えられました。もし人類が堕落しなかったら、人間は宇宙の隅々にまで活動を広げ、すばらしい文明生活と芸術作品とを作り上げたことでしょう。宇宙いっぱいに神様を褒めたたえる作品があふれ、その中で、神様は人間と共に喜んでおられる。そんな姿はもう夢なのでしょうか。いいえ、キリストがもう一度来られる時に、この新しい世界が始まります。