いかがお過ごしでしょうか。東京恩寵教会協力牧師の千ヶ崎 基です。今日も神様の御言葉に聞きたいと思います。
マルコによる福音書5章1節から20節を見ますと、イエス様と弟子たちの一行がガリラヤ湖の向こう岸についた時、汚れた霊に取りつかれた人を癒されるという話が出てきます。
汚れた霊に取りつかれていた人は、イエスを見るや「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ」と言い、更に、「豚の群れに乗り移らせてくれ」と願いました。イエス様がそのことを許されると、汚れた霊は豚の大群に乗り移り、乗り移られた豚は次々と湖に入って行き、汚れた霊に取りつかれた人は正気に戻ったというのです。
汚れた霊に取りつかれた人がいたという話自体、現代人にとってなかなか信じられないことかもしれません。ただ、ここで注目したいのは、汚れた霊がイエス様を「いと高き神の子」と呼んでいること、イエス様の許し無くしては汚れた霊が他に乗り移らなかった点です。
湖で起こった突風を言葉だけで静めたイエス様は、汚れた霊とのやり取りにおいても力と権威を現されています。イエス様が、神の子としての力をお持ちだということが重要なのです。
イエス様とは何者なのか。イエス様とは、目に見えない霊の存在にまで力を及ぼすことのできる神の子であるということ、この神の子イエスとの出会いによって、人は本当の意味で元の姿に戻れる。本当の自分を回復させていただけることを知っていただきたいと思います。