いかがお過ごしですか。三川栄二です。
とかく先行きの不安を抱えて、何を食べようか何を着ようかと、毎日の生活のことで思い悩んでしまうわたしたちに主イエスは、空の鳥、雀、烏を示しながら、思い悩むなと教えてくださいました。その主はさらに、野の花を見せられます。「なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。」「今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか」(マタイ6:28、30)と。
野の花とはアネモネのように咲く花のことのようです。しかし一面野に咲く花も、熱風を伴う乾燥した東風が吹くと、一晩で立ち枯れてしまい、燃料に使うために刈り取られてしまうそうです。「今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草」とは、先が見えずに不安の中に生きるわたしたちのことです。どんな問題に直面して立ち往生するか分からず、先行きの不安に駆られるわたしたちです。
今日は栄えていても、突然の出来事によってそれがいつ奪い去られるか分からない不安定な中に生きるわたしたちです。けれども、そのようなわたしたちに今日の必要を満たし、ちゃんと備えてくださる方がおられる、だから大丈夫だと約束されていきます。一日で消え去る野の花さえ豊かに装ってくださる方が、今日も共にいてくださることを覚えて、今日も元気に始めていきましょう。