いかがお過ごしですか。三川栄二です。
朝早く起きて仕事をしていると、小鳥のさえずりが聞こえてきて、さわやかに一日を始めることができます。何種類かの小鳥に混じって雀の声もしますが、そのうちそうした小鳥たちのさえずりをかき消すように、烏の声がしてくると気分を害された気になります。我が物顔で小鳥を追い散らし、ガーガーと鳴く烏に腹を立てたくなります。
しかし小鳥や雀を養い守ってくださる天の父は、烏をも養い守る方であると主イエスは教えられました。「烏のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持たない。だが神は、烏を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりもどれほど価値があることか」(ルカ12:24)と。真っ黒な図体でごみをあさる烏は、あまり好かれることがありませんが、そんな烏さえも神は養い守ってくださるというのです。
小鳥や雀が怪我をしていたらかわいそうに思うでしょうが、烏がそうでも、誰もかわいそうには思わないかもしれません。みんなからうとんじられないがしろにされる嫌われ者の代表、それが烏です。
そうすると、もしかしたら烏とは自分のことではないかと考えてしまいます。全ての人から好かれるわけではなく、嫌われたり、軽んじられたりする自分、そんな自分を悲しく思いますが、そのような者をも慈しみ大切にしてくださる方がおられます。烏さえ養ってくださる方が、今日もわたしを守ってくださることを信じて、一日を始めましょう。