川杉安美（綱島教会牧師）

メッセージ： 聞いて信じる

　ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
　イエス様が復活なさったときのことです。復活したイエス様に出会った弟子たちが、その場にいなかったトマスという弟子に、自分たちはイエス様に出会ったと報告します。その報告を聞いても、トマスは信じません。そうして、はっきりとした証拠がない限りは、決して信じないと断言したのでした。その後、そのトマスも、復活したイエス様と出会うことができ、信じることができるようになりました。

　しかし、その時イエス様はトマスにおっしゃいました。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである」（ヨハネ20:29）。これは、何の証拠もないのに、とにかく信じるべきだといっているわけではありません。見るという証拠はなかったとしても、最初に出会った弟子たちの証言があったのです。その弟子たちの証言を聞いて、信じることができたはずなのです。証言を聞いて、素直に信じる人は幸いだとイエス様はおっしゃったのです。

　復活したイエス様と出会った人たちは、そのことを証言していきました。その証言が聖書になっています。また、復活したイエス様と出会った人たちがどういうふうになっていったかというその証言も、聖書になっています。そういう聖書を読んで、聖書の話を聞いて、これは本当だと信じる人は幸いだとイエス様はおっしゃったのです。聖書がまだなかった時代は、イエス様が現れるということもありました。しかし、今は聖書が完成しています。聖書を読んで、話を聞いて、信じる人は幸いなのです。

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