お元気ですか。横浜中央教会の立石です。
今日は何の日でしょうか。今から約240年前の今日、1771年4月24日、沖縄の南、八重山諸島で大地震が起こりました。このとき発生した大津波により11万2千人が犠牲となりました。この時石垣島を襲った津波は高さ40mにもなったと言われます。実は4月24日は旧暦では3月10日に当ります。去年の3月11日を思い出しますね。あの時の福島原発の責任者たちは想定外の災害だったと言いますが、歴史をちゃんと調べれば高さ40mの津波があったことが分かるはずです。知りたくない事実だから見えて来ないだけです。
どこの国の歴史教科書でも、自分の国のみっともない歴史は書き残しません。戦争に負けた話、国家の指導者の罪、人間的なだらしなさ、ましてや宗教の教祖のスキャンダルなどは決して書き残しません。きれいな面だけを、都合の良いことだけを書こうとします。
しかし聖書は違います。建国の父であったダビデ王の罪をあばき、偶像礼拝を行って神様から罰せられ、戦争に負け、国の民の主だった者たちがほとんど奴隷として連れ去られたことをこれでもか、これでもかとと繰り返して書きます。またイエスの弟子たちの中の筆頭弟子であったペトロの失敗を赤裸々に書いています。なぜでしょうか。それは聖書は人間を性善説によって見ていないからです。人は誰でも罪人であり、神様に逆らう者であるから、神様からの赦しの恵みが与えられなければ正しい生き方ができないと教えているからです。「過去に目を閉ざす者は、未来に対しても盲目となる」のです。