大場康司（南浦和教会牧師）

メッセージ： 人生の岐路

　お変わりございませんか。南浦和教会の大場康司です。
　聖書の中にこのようなお話があります。病気を患っている十人の人たちがいました。彼らはイエスさまに出会います。どうか、わたしたちを憐れんでくださいと叫ぶ彼らに向かって、イエスさまは祭司のところへ行くように言われました。

　イエスさまのお言葉通りに向かっていくその道すがら、彼らは皆自分が癒されたことを知ります。問題はこの後です。癒されたことを知ってイエスさまのもとに帰って行ったのは、ただ一人だけでした。彼は大声で神さまを讃美しながらイエスさまのもとに来ると、その足もとにひれ伏して、感謝しています。
　ここに大切な分かれ道があります。神さまを讃美するか、そうではないか。その分かれ道です。イエスさまが、「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰があなたを救った」（ルカ17:19）と言われたのは、この帰って来て神さまへの感謝と讃美を献げた人に対してです。

　イエスさまがわたしたちを立ち上がらせてくださいます。もし、弓を射るときに、あまり強く引かず矢を放てばその矢はすぐ近くに落ちてしまいますが、十分に振り絞って矢を放てばその矢は遠くまで飛んでいきます。それと同じように、わたしたちがイエスさまの足もとにより低く、深く、ひれ伏すなら、それだけイエスさまはわたしたちをより高く、より力強く、立ち上がらせてくださいます。

　この放送を聴いておられるお一人お一人が、今、主イエス・キリストに出会っておられます。人生の大切な岐路に立っておられます。主を信じて、主を讃美しましょう。そのとき、「立ち上がって、行きなさい」というイエスさまの御声がわたしたちを離れることはありません。

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