いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
イエス様は、復活された後、不安に捕らわれていた弟子たちの前に姿を現して下さいました。弟子たちはみな喜びに包まれました。ところが、そのような所にたまたまいあわせることのできない弟子がおりました。
名前をトマスと言います。他の弟子がいくらイエス様は復活されたのだと言っても、「本当にご本人なのか、見て確かめるまでは決して信じない」と言い張って、聞きませんでした。ところがそれから八日後の日曜日、イエス様はもう一度弟子たちの前に現れてくださり、「あなたたちに平和があるように」と言われました。そのところにはトマスもおりましたので、イエス様は特別に彼に向かって、「わたしにさわって確かめてみなさい」と言われました。すると、トマスは突然「わたしの主、わたしの神よ」と言いました。あれほど頑なだったトマスの態度は、本人が言い張っていたようにイエス様のお体の傷を手でさわって詳しく調べるというようなことをしなくても、ただ、イエス様にお会いし、言葉を交わすということだけでまったく逆のものとなりました。
ここに大切なことが示されております。それは、イエス様を信じるということは証拠を求めることではなく、むしろ、イエス様との人格的な触れ合いだと言うことです。わたしたちが聖書を読みます時に、聖霊なる神様が働いて下さいます。そして、今この場でイエス様と人格的な関わりが始まります。