いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
ヨハネ福音書によるイエス・キリストの十字架の死の場面には、兵士の一人が槍でイエス様の脇腹を突き刺すと「すぐに血と水とが流れ出た」と記されています。19章34節です。
医学的なことはわかりませんが、槍で脇腹を突き刺したところ、そこから血が流れ出たということはありそうに思います。しかし、水が出たとはどういうことなのでしょうか。人間の体のおよそ60%は水分であるといわれますが、それでも、槍で突き刺したらそれとわかるように水が脇腹から流れ出るということが果たして起るのでしょうか。
水が流れ出たことは、イエス様の十字架での死の意味を象徴しています。イエス様は、ヨハネ福音書4章14節で「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る」と話されました。7章37節では「渇いている人はだれでも、わたしのところに来て飲みなさい」とも語られました。
イエス様の脇腹から出た水とは、この水を飲む者は決して渇くことがない水、永遠の命に至る泉をもたらす水です。死んだことを確認するために、兵士が槍でイエス様の脇腹を突き刺したのですが、イエス様の十字架の死こそがわたしたちを救うメシアのみ業であることが、脇腹から流れ出た水によって明らかになったのです。
どうか、イエス様を救い主と信じ、永遠の命にいたる生きた水をいただいてください。