あさのことば 2012年4月3日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井献(東京教会牧師)

今井献(東京教会牧師)

メッセージ: 世界中の人のために

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 今週は、イエス・キリストが十字架におかかりになったことを特別の思いで過ごす受難週です。それゆえ、キリストの受難の意味を考えたいと思います。

 キリストは、およそ2000年前に、ユダヤの国の首都エルサレムで十字架にかけられて殺されました。死刑を決めたのは、総督ピラトです。しかし、ピラトはイエス様には罪がないことを知っており、イエスを死刑にするよう訴えに来たユダヤ人たちに向かって、この男には罪がないと三度も語っています。しかし、最後には、ピラトはユダヤ人が暴徒化することを恐れ、処刑してしまいました。

 イエスが処刑された十字架の上には、「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」という罪状書きがつけられました。その罪状書きはヘブライ語、ラテン語、ギリシア語で書かれていた、とヨハネ福音書19章20節に記されています。このことには、大切な意味があります。
 ヘブライ語とはユダヤ人の言葉、ラテン語はローマ人の言葉、ギリシア語は当時の世界共通言語であり、誰もがこの罪状書きを読んで理解できたということなのです。これは、この十字架の出来事が世界中に知られ、すべての人がキリストの死を知るようになる、ということのいわば預言でした。

 この預言は実現し、今では世界中の人々がキリストを救い主と信じ、その十字架の死によってわたしたちは救われたということを喜んでいます。キリストの死は、世界中の人々を救う力があります。どうか聖書を読み、この救いを受入れてください。

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