いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。詩編38編18節からです。
わたしは今や、倒れそうになっています。
苦痛を与えるものが常にわたしの前にあり
わたしは自分の罪悪を言い表そうとして
犯した過ちのゆえに苦悩しています。
この詩人は病気に苦しんでいました。また、病気のゆえに他人から嘲られたり疎外されて、倒れそうになっていました。本当に苦しかったのだと思います。しかしこの詩人は、もう一つのことにも苦しんでいました。それは自分の罪でした。詩人は、大きな苦しみの中で、自分自身のことをも深く見つめるようになりました。そして、病気や嘲りも苦しいのですが、実は、自分の内にある罪に苦悩している自分自身に気付いたのです。
私たちを苦しめるのは、病気や他人の嘲りなど外からのものだけではありません。自分自身の内にも苦悩の原因があります。それは、私たち自身の罪です。そして、この罪を取り除かないかぎり、病気や他人の嘲りなど外からの苦しみをしっかりと受け止めることもできません。ですからわたしたちは、何よりも罪からの救いを神に祈らなければならないのです。罪に苦悩するこの詩人も、最後にこう祈っています。
わたしの救い、わたしの主よ
すぐにわたしを助けてください。
この祈りに、苦悩からの救いの第一歩があるのです。