いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。詩編37編7節からです。
沈黙して主に向かい、主を待ち焦がれよ。
繁栄の道を行く者や
悪だくみをする者のことでいら立つな。
怒りを解き、憤りを捨てよ。
自分も悪事を謀ろうと、いら立ってはならない。
この世には悪や不正があります。そして、わたしたちに降りかかってくることもあります。また、悪や不正を行う者が得をすることもしばしばです。そのような中、わたしたちはたびたび怒りや憤りを感じてしまいます。いら立って、自分も悪事を謀ろうと思ってしまうことさえあります。しかしそのような愚かを、この詩編ははっきりと戒めています。
理由は簡単です。自分たちも悪人になってしまうからです。悪事まではしなくても、怒りや憤りでいら立っては、心や生き方が蝕まれてしまうからです。ですから、たとえ悪事がまかり通り、悪人が得をしていても、いら立たずに心静かにしている方がよいのです。
これは単なる妥協でも、事なかれ主義でも、見て見ぬふりでもありません。天には主なる神がおられます。そして、この世の悪をすべてちゃんとご覧くださり、最後には必ず当然の報いを下され、正義と公正をなしてくださいます。
ですからわたしたちは、自分のなすべきことを心静かに全うし、この世や悪の行く末はすべて主なる神にお任せすればよいのです。それで聖書は、このように勧めているのです。
沈黙して主に向かい、主を待ち焦がれよ。