いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。詩編36編2節からです。
神に逆らう者に罪が語りかけるのが
わたしの心の奥に聞こえる。
彼の前に、神への恐れはない。
自分の目に自分を偽っているから
自分の悪を認めることも
それを憎むこともできない。
罪は、わたしたちの心の奥に語りかけてきます。わたしたちの内に偽りがある時、「それほど大きな偽りではありませんから、他人に気付かれていませんから、大丈夫ですよ。あなたのやりたいように、やっていなさい」とささやいてきます。そして、心の中に響き始めていた良心の呵責がだんだんとおおわれていき、いつの間にか「自分の悪を認めることも、それを憎むこともできな」くなっていきます。まさに悪魔のささやきです。
この罪の巧妙なささやきに誘われないためには、まず、神の前に自分を立たせることが大切です。聖なる神は、わたしたちの姿をありのままに映し出す鏡のようなものです。この鏡の前では、この世のことで装ったり、周りと比べて曖昧にしたりすることはできません。わたしたちの心の奥までありのままに映し出されてしまいます。ですから、本能的に避けたくなるのですが、逃げていても仕方ありません。まず、聖なる神の前に自分を立たせて、神の言葉である聖書によってありのままの自分自身を正直に知ることが大切です。それが、罪のささやきに負けないための第一歩です。