いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
聖書の言葉にこう書いてあります。「神を愛するとは、神の掟を守ることです。神の掟は難しいものではありません。」
「愛」という言葉は、ややもすると抽象的だったり、観念的だったりします。箱の中から「はい、これが愛です」というようなものを取り出して見せることができないからです。しかし、聖書が愛について語る時、それは決して抽象的な概念ではありません。「ここに愛がある」と言われるほど、神の愛はイエス・キリストの犠牲的な死を通して具体的に描かれています。神の愛が具体的であるのと同じように、人間にも具体的な愛の働きが求められています。そもそも抽象的で観念的な愛というものは、聖書の世界には存在しないのです。
人間の神への愛について、聖書は「神を愛するとは、神の掟を守ることだ」と述べています。聖書には守るべき掟が数多く記されていますが、イエス・キリストはそれを「神を愛すること」と「隣人を愛すること」に要約されました。どの戒めも、つまるところ、神と人とを愛することを目指しているからです。言いかえれば、神への愛も、人への愛も、神の掟の中に具体的に描かれているということです。しかも、その同じ聖書の言葉によれば、「神の掟は難しいものではありません」。
今日の言葉…「 神を愛するとは、神の掟を守ることです。神の掟は難しいものではありません。」ヨハネの手紙一 5章3節