いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
聖書の中に「知識は人を高ぶらせるが、愛は造り上げる」という言葉があります。
わたしが、キリスト教の教えこそ自分の生きる道と思い定めてから、38年になります。17歳のときに入信しましたので、既に今までの人生の三分の二分以上をキリスト教徒として過ごしたことになります。どんなことでも十年その道にいればベテランと言われますが、38年経って、やっと何が大切なのかが分かり始めたように感じます。
先ほどの言葉、「愛は造り上げる」という言葉は、キリスト者として、また、人間として心しなければならない大切な言葉だとつくづく思います。それは、二つの点で大切なことを教えています。一つは「造り上げる」という人生の視点です。破壊的な生き方がよくないということは誰にでもわかるのですが、自分の人生が何かを造り上げること、建て上げていくことに心注いでいるか、そのことを考えさせられます。
もう一つの点は何かを造り上げようとしたら、愛がなければ立ち行かないという真理です。どんなに素晴らしいことでも、そこに愛がなければ空しいということです。そこに愛が伴っているかどうか、どんなときにもそのことを考えさせられます。
今日の言葉…「知識は人を高ぶらせるが、愛は造り上げる。」コリントの信徒への手紙一 8章1節