いかがお過ごしでいらっしゃいますか。ラジオ牧師の山下正雄です。
先日、田舎のおばちゃんたちと話をしていて、こんなことを耳にしました。歳をとると、疲れていることも忘れて、ついつい無理して畑仕事をしてしまうというのです。そうなると、脱水症状にも気がつかず、体調の異変を感じた時にはどうすることもできなくなってしまう、ということです。それで、そうなる前に、お互い適度に声を掛け合い、適当なところで休みを入れるように心がけているそうです。
その話を聴いて、人間の心もその通りだと思いました。心というのはついつい無理をしがちです。特に、精神的に弱い人間だと思われないように、無理して頑張ってしまうものです。「大丈夫、大丈夫」と心の中で、大丈夫ではない自分に言い聞かせながら、ぐっと我慢してしまいがちです。
けれども、心に余裕のあるうちは乗り越えられることでも、無理を重ねているうちにどうにもこうにもならなくなってしまいます。そうなる前に、心に余裕のあるうちにこそ、助けを求め、心の重荷を委ねることが大切なのです。
今朝の言葉
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」マタイによる福音書11章28節