いかがお過ごしでいらっしゃいますか。ラジオ牧師の山下正雄です。
来週の金曜日は土用の丑の日です。金曜日なのに「どよう」というのは変な感じですが、「土用」というのは五行思想に基づく暦からくる言葉です。特に立秋直前の夏の土用の丑の日には、鰻を食べると夏バテしないと言われています。実はこれ、平賀源内が夏に流行らない鰻屋の相談を受けて考えだした妙案だそうです。
さて、夏には体が暑さでまいりやすいものですが、聖書の世界には魂の夏バテの話が出てきます。良心の呵責で魂が弱り果てる様を、夏の日照りにあって衰える体に例えた比喩です。
古代イスラエルの王ダビデは、犯した罪の大きさに「(神の)御手は昼も夜もわたしの上に重く わたしの力は 夏の日照りにあって衰え果てました」(詩編32編4節)と記しています。
この魂の夏バテから解放される道はただ一つです。ダビデはそのとき、こう思い至りました。「主にわたしの背きを告白しよう」。慈しみ深い主が罪を覆って赦して下さることを確信したからです。
今朝の言葉
「わたしは言いました 『主にわたしの背きを告白しよう』と。そのとき、あなたはわたしの罪と過ちを 赦してくださいました。」旧約聖書詩編32編5節