お元気でお過ごしでしたか。仙台カナン教会の代理牧師の首藤です。
十字架につけられたイエスには左右に犯罪人が一人つずつけられましたと、福音書には記されていますね。ルカ福音書を見ると、十字架につけられた2人は犯罪人だと記していますが、マタイ福音書を見ると、2人は強盗だとあります。ですから、ユダヤ人指導者たちはイエスを犯罪人また強盗の一人として見ているのです。
肉体的な痛みと精神的な苦しみにあるイエスに対して、多くの人々が侮辱するなかで、犯罪人の1人が何とイエスと会話をしているのです。これだけでも驚きですね。その犯罪人がイエスに「イエスよ、あなたが御国においでになるとき、わたしを思い出して下さい」と叫びました。この言葉には「わたしを憐れんで下さいとか、救って下さい」という願いはないようにも思えましたが、イエスは、自分を犯罪人だから十字架につけられても止むを得ないと覚悟しているこの犯罪人の心を見られて、「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と言われたのです。
イエスはどんな罪深い者でも、心から罪を悔い改める者にはご自身から救いを差し伸べてくださるかたなのです。