熊田なみ子のほほえみトーク 2011年2月15日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

彼女はストラディバリウス

 昨日はバレンタイン。世の中のチョコ販売競争にいつのまにか巻き込まれる私たちですが、あなたは?私はスタジオでいつもお世話になっているミキサーさんには義理チョコを。いつも祈って支えてくれるパートナーには本命チョコをあげました。14日の告白タイムがこれからどんな風になっていくのでしょうね。でも恋愛も結婚もいつも全てが理想的に行くわけではありませんからね。今日はちょっと最近あったトライアングルウエディングの嬉しいお話を。

 ほほえみトーク文字放送が始まった2006年、あるヴァイオリンのお話をしました(2006年11月7日放送)。その後、都内の教会での講演会の時もそのお話をしたのです。
 名前は、「ストラディヴァリウス」。このイタリアで生まれた楽器は、300年も前の名器といわれるもの。なんと2億、3億というお値段がつくとのこと。大きなコンサートホールで1階席であろうと天井桟敷であろうと、全く音が弱まることなくしっかりと聴こえ、また、音が出なくて苦労する期間が1-2年から、長い時は10年近くもあるそうなのです。それでもあきらめず弾き続けると、ある時を境に素晴らしく鳴り始めるというのです。そんなに長く諦めないで引き続けるとは凄いことですね。途中でやめてしまいたくなるのではと思ったりします。アントニオ・ストラディバリさんという方が手作りで丁寧に作った楽器で、1715年頃のものが最高だとも言われるようですが。演奏家にとっては、魂の宿る楽器でもあるようです。

 リスナーNさんは、その時の講演会を聴いてくださり、ヴァイオリンのお話をもっと聞かせて欲しいとお便りくだった女性。その後もお便りを頂きながら共に歩んできました。そしてついに!彼女の人生は、ストラディヴァリウスのように鳴り響いたのです。生きて働いてくださる真実の主の御手に導かれて、幸いな結婚への道が開かれました。長年願いはあっても道は閉ざされ、ずっと待っていました。そして、もう自分は結婚への道は開かれないのではないかと思う気持ちにもなっていたのです。でも神様の時は備えられていました。自分が願う時ではなかったのです。ずっとずっとその時は遅かったのです。しかし、不思議なことですが神様の定められた時が来ると速やかに愛する方との出会いに。それも思ってもみなかった方向へ。こうして今振り返ってみると、神様から誠実な歩みへの祝福が豊かに与えられたのだとわかります。神様が「さぁ今ですよ。進んで行きなさい。」と一気に道を開かれたのです。

 「いったいどんな方かしら?」と私は思い巡らしていたのですが、先日プロポーズした5歳年下の彼と会うことが出来ましたので、率直に聞いてみたのです。「Nさんのどこが気に入りましたか?」するとこんなお返事が。
 「世の中の人々は、自分の中身が2か3しかなくても、10も20もあるように見せたがる。でも彼女は違う。自分の中身が10も20もあるのに、2か3きりないかのように謙遜に振舞っている。これから二人で生きていく中で、僕は彼女の素晴らしさをますます見出していけると思う。」
 心が震える感動の一瞬でした。そして、結婚とは、誓約式であること。その重大さを何よりも大切なこととして心に刻んでくださいました。

 私は、以前の講演会でのお話を思い出し、ストラディヴァリウスみたい!と思ってしまったのです。これから愛する神様と愛する彼と一緒に最高の音色を奏でる人生に進んでいく彼女は、結婚に全く迷いがないこと、自分ではなく神様が備えられた道であることの確信をいただいていることを語ってくださっています。
「主の慈しみは世々とこしえに 主を畏れる人の上にあり
 恵みの御業は子らの子らに 主の契約を守る人
 命令を心に留めて行う人に及ぶ。」(詩編103:17−18)  くまだなみこ

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