いかがお過ごしですか。三川栄二です。
今年3月に起きた東日本大震災の直後、宮城県にあるいくつかの教会を訪問しました。そこである教会の祈祷会に出席し、一人の姉妹の証しを伺いました。
その方は教会に届けられた援助物資をもらったのですが、それを自分だけではなくて近隣の方々にも配ったそうです。そうしたら、相手の方からそれとは別のものをいただいて、かえって豊かになったという証しをされていました。そこで、「分かち合う」ということのすばらしさを教えられました。そして分かち合うことで、自分の分が減って損をするというのではなくて、かえって豊かにされていくということに驚きを覚えました。
主イエスはわたしたちに、ご自分をお与えくださることでわたしたちを豊かにしてくださいました。「主は豊かであられたのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためだったのです」(2コリ8:9)。それによってわたしたちに「受けるより与える方が幸いである」ということを教えてくださり、「分かち合いの豊かさに生きる」ように招いてくださいました。
ある人は、「一生を終えて後、我々に残るものは、我々が集めたものではなく、我々が与えたものである」と語りました。わたしたちは、周りの人々の心に、どのようなものを残していくことができるでしょうか。今日の一日が、周りの人々に、豊かなものを残していくような、そんな一日となるよう、励みたいと思います。