いかがお過ごしですか。三川栄二です。
今年3月に起きた東日本大震災の直後、宮城県にあるいくつかの教会を訪問しました。お邪魔した仙台のある教会の玄関に、「お困りのことがあれば相談に乗るので遠慮なくおいでください」という看板が立てられてることに気づきまして、わたしがいた間にも来られた方がありました。
その教会には、被災された方々のためにと全国から救援物資が届けられていたわけですが、それはただ教会の人々ばかりではなくて、その近隣に住む方々のためにも用いられていました。別の教会でも、その教会の先生が教会に届けられた救援物資をご近所に配って廻り、大変喜ばれたということで、これまで疎遠だったご近所の方とも関係が良好になったことも伺いました。さらに別の教会でも、ひどい被害に遭った友人に救援物資を運んでいって喜ばれたということも聞きました。
わたしは、自分のことばかり考えて悩んでいる自分がとても恥ずかしくなりました。そして本当の豊かさとは何かということを考えさせられました。自分は大変だからと受けるだけ、もらうだけなのではなくて、自分が得たものを独り占めせず分かち合うことで、それを持たない人と一緒に豊かにされていく姿を見、「分かち合いの豊かさ」に生きるということを考えさせられました。わたしたちも、分かち合うことで共に豊かに生きていく、そんな一日を今日も過ごしていきたいと思います。