いかがお過ごしですか。東京恩寵教会協力牧師の千ヶ崎基です。今週も、神様の御言葉に聞きたいと思います。
マルコによる福音書2章1節以下に、一人の人がイエス様のもとに連れて来られたという話があります。連れて来られた人は、「中風(ちゅうぶ)」という病を患っている人でした。「中風」とは、現代では、脳内血管に何らかの障害が起きた後の後遺症で、体に麻痺が出たりする症状のことだと言われます。ですから、誰かの助けを借りなければ自由に移動することができなかったのでしょう。4人の男性がこの人を「運んで来た」と聖書にあります。
しかし、イエス様が立ち寄られていた家には大勢の人が押し寄せていて、彼らは中風の人をイエス様のもとに連れていくことが出来ませんでした。そこで彼らは驚くべき行動をとります。何と、イエス様がおられるあたりの屋根に穴をあけ、病人が寝ている床(とこ)をつり降ろしたのです。彼らの行動を目の当たりにしたイエス様は、そこに「信仰」を見たと記されています。これをきっかけとして、中風を患っている人とイエス様との接点が生み出されていき、この人は神の恵みに生かされることになります。
もし、あなたを教会へと誘う人がいたなら、その人は、あなたを愛して下さるイエス様のもとに導くため備えられた素晴らしいプレゼントです。イエス様ならわたしたちを愛して下さるという信仰によって、あなたもイエス様の愛に癒され、励まされ、慰められるために、招かれようとしているのです。それは、神様からの呼びかけなのです。