いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
2003年のきょう10月19日はマザー・テレサがローマカトリック教会によって福者として列福された日です。マザー・テレサの働きは宗教や人種の垣根を越えて、多くの人々に影響を与えました。
そのマザー・テレサが創立した修道会の名前は「神の愛の宣教者会」でした。その修道会の名前が示す通り、マザー・テレサは貧しい人々に神の愛を徹底して伝えた人でした。自分の生き方そのものによって、顧みられない人々が神に愛されていることを確信させるものでした。
そのような働きを支えたものは一体何だったのだろうと考えます。それはマザー・テレサ自身が神からこよなく愛されていることを誰よりも自覚していたからだと思います。
そのマザー・テレサはノーベル平和賞を受賞した時、世界平和のためにわたしたちのなすべきことは、と尋ねられて、「家に帰って家族を愛してあげてください」と答えたそうです。考えても見れば、遠くの人々ではなく一番身近な人を愛することが、何よりも大切なことです。イエス・キリストは弟子たちにおっしゃいました。
「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である」
今朝の言葉…「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である」ヨハネによる福音書15章12節