ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
私が牧師になって最初に働いた場所は青森県の三沢と言う町でした。そこにはアメリカ軍の大きな基地があり、たくさんのアメリカ人が住んでいます。教会の活動を通じて私も何人かのアメリカ兵やその家族と親しくなりました。そのとき、私が感じたのはアメリカ人がよく人を褒めると言うことです。特に家族同士で彼らがお互いを褒めあう場面を何度も目撃しました。若い夫婦が「あなたは素晴らしい」と私の前で褒めあう姿を見て、私の方が恥ずかしくなったくらいです。日本人はこんなに人を褒めることはないと思います。ましてや家族同士で褒めあうなど恥ずかしくてなかなかできないのではないでしょうか。
キリスト教ではこの「ほめる」と言うことがとても大切になっています。なぜなら、私たちは信仰生活の中で神様を「ほめる」、つまり、神様を「賛美」することが大切であることを聖書は教えているからです。パウロと言う人は「神様が私たちをキリストによって救い出してくださったのは、私たちが神様をほめたたえるようになるためである」と言っています。そして、その神様をほめることができる人は、神様が造ってくださったこの世界や、そこに住む人たちをほめることができるのです。私が三沢で知り合ったアメリカの友人たちの秘密は、神様をほめたたえる彼らの信仰にあったようです。
聖書の言葉
「すべての国よ、主を賛美せよ。/すべての民よ、主をほめたたえよ。」 詩編117編1節です。