ご機嫌いかがですか。高島平キリスト教会の豊川修司です。
人生は楽しいことだけではなく、心配事や苦労の方が多いかもしれません。それでも、頑張ってみようと思って踏ん張りますが、また、元に戻ってしまいます。このような人間の心の状態は、「羊飼いのいない羊のようだ」とキリストは語ります。
新約聖書、マルコによる福音書6章34節に、次の言葉があります。
イエスは、「大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた」。
キリストはご自身を羊飼いに、人間を羊に譬えています。羊は臆病で一人で行動できず、いつも集団で行動します。だからこそ、羊飼いは、凶暴な狼が襲ってきても、命を捨ててまで羊を守ります。
実は、飼い主のいない羊とは、キリストが語るように今の私たちのことです。頼る方に頼っていないで、社会だけに頼って生きるとき、羊飼いのいない羊同然になるのです。しかしキリストは、わたしたちを深く憐れみ、迷うわたしたちをみ言葉で養ってくださいます。羊飼いの声を聞き分けて、迷わない羊になりましょう。よき羊飼いは、あなたを礼拝の牧場に導いてくださいます。