いかがお過ごしですか。稲毛海岸教会の山浦裕子です。
アンジェラ・エルウェル・ハントの「3本の木」という本があります。この物語をご紹介しながら、神様が私たちの人生を守り導いてくださることについて思い巡らしたいと思います。
今日は3本目の木のお話です。3本目の木の願いは、ただ天に向かって背高く伸び、人々が自分を見るときに神へと思いを馳せるようになることでした。しかし、3本目の木は切り倒されてただの材木となり、人々の目に触れることもないまま放っておかれました。
しばらくたったある日、材木は十字架に組まれ、人々の嘲りや罵りの飛び交う中、一人の男の人の手と足とが釘で打ち付けられました。十字架にかけられたイエス・キリストです。そしてそれから3日後、イエス・キリストは死を打ち破って復活をされました。新約聖書のマタイによる福音書28章5節、6節のみ言葉です。
「天使は婦人たちに言った。『恐れることはない。十字架につけられたイエスを捜しているのだろうが、あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ。』」
3本目の木は、世界で一番高い木になり、人々が神様を見上げられるようになることを願っていました。今私たちが十字架を見るとき、私たちは十字架にかかって死に、復活された主イエス・キリストのことを覚えます。
神様から見放されたように感じ、神様の何の役にも立てていないように見えるとき、神様はなお私たちを捉えていてくださいます。
そして、神様の愛を表し、救いの業を広げるために、私たちのことを用いてくださいます。