いかがお過ごしですか。稲毛海岸教会の山浦裕子です。
アンジェラ・エルウェル・ハントの書いた、「3本の木」という本があります。この物語をご紹介しながら、神様が私たちの人生を守り導いてくださることについて思い巡らしたいと思います。
今日は2本目の木のお話をご紹介いたしましょう。2本目の木の夢は、大きくて立派な船になって、世界の名だたる王様を乗せて大海原を航海することでした。ところが実際には、小さな湖に浮かぶ小さな漁船となりました。
ある晩、数人の旅人を乗せて湖に出ていた小舟は、恐ろしい嵐に遭います。風と波にもみくちゃになり、人々も小舟ももう駄目だと思ったその時、一人の人が立ち上がり、たった一言で嵐を静めてしまいました。
それは、イエス・キリストによる奇跡の出来事でした。新約聖書のマルコによる福音書4章39節と41節にこう書かれています。
「イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、『黙れ。静まれ』と言われた。すると、風はやみ、すっかり凪になった。…弟子たちは非常に恐れて、『いったい、この方はどなたなのだろう。風や湖さえも従うではないか』と互いに言った。」
2本目の木は、世界で一番力強い王様をお乗せする船になりたいと願っていました。そして、自分が今お乗せしている方こそ、天地を支配される王様なのだと気がつきました。私たちは自らの力を誇りとし、証明してみせる輝かしい未来を想像します。しかし神様は、もっと偉大な神様の力を証しするために、わたしたちを用いてくださるのです。