川越教会の木村香です。いつも「お変わりないでしょうか」、とご挨拶しますけれど、病気を療養しておられる方はよい方に変わってほしいですね。
ルカによる福音書5章に、重い中風を患っている人をイエス様が癒してくださったことが書かれています。歩くこともできず、友人たちに戸板に乗せられてイエス様のところに連れて行ってもらったくらいです。ぜひ病気を治して頂きたいと願っていたと思います。ところがイエス様は、「あなたの罪は赦された」とおっしゃるのです。
ある一つの病気が、ある罪の結果だなどとは決して言えません。けれどもこの人は病気のために、健康な人以上に罪のことを考えるようになったのでしょう。病気は治して頂きたい、しかし同時にこんなに罪があるからイエス様に恵みをいただけるだろうかと心配だったのですね。
この人が恐れたのは病気そのものよりも罪の結果の裁き、イエス様がおっしゃったのもそのことです。わたしたちも、日常をどううまくやっていくかということより、その根本にある罪と、それが赦されることについて真剣に考えたいと思います。
罪とは神様の御言葉を破ることです。神様への罪。ですからイエス様が「あなたの罪は赦された」、つまりあなたの罪を赦すとおっしゃったのは大変なこと。わたしは神だ、ということです。
それからイエス様は病気を癒してくださいました。目に見える体の病気を奇跡で癒されることによって、その原因の目に見えない罪を赦す権威をもっておられることを明らかになさいました。奇跡だけがすべてであるなら、イエス様は地上の一時の救い主に過ぎません。そうでなく、罪の赦しこそ大切な中心的なこと。罪こそ人生の不幸の源です。その解決こそ、聖書がわたしたちに与えてくれる、イエス様による救いなのです。