いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
使徒言行録7章54節以下に、ステファノが殉教する出来事が記されています。ステファノは、信仰と愛に満ちた立派な伝道者であったので、教会にとってステファノを失ったことは大きな悲しみであるとともに、大変な損失であったように思えます。また、8章1節以下を読むと、この出来事をきっかけにして、大迫害がエルサレムに起こり、多くの人々が方々に散らされたことも記されています。
大迫害によってクリスチャンが散らされたことは教会にとって大きな痛手であるように思えます。しかし8章4節以下を読むと、散らされた人々が道々福音を語ったことにより、サマリアという地方にキリストを信じる人々が大勢生まれたことが報告されています。
また、11章19節以下には、やはり散らされていった人々がアンティオキアにおいて福音を語ったことで、ユダヤ人と異邦人の区別なく大勢の人が信じて、大きな教会ができたことが記されています。
そして、このアンティオキア教会から、パウロが世界宣教に送り出されて、多くの人々がキリストを信じて救われ、方々に教会が建てられるにいたりました。また、パウロはついにはローマにたどり着き、そこで福音を語り続けたことが記されて、使徒言行録は閉じられます。
この一連の出来事を読むと、信仰者ステファノの生涯とその死が、キリストによって用いられたことがよくわかります。人の死さえも意味あるものとしてくださるお方こそイエス・キリストです。どうかキリストを信じてください。