いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
復活したキリストは、弟子たちの前で天にあげられていきましたが、今は天で何をしておられるのでしょうか。
使徒言行録7章54節以下を読むと、殉教するステファノが「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と語っています。このステファノが見た天上の様子によると、確かに神の右にイエスがおられることが分かります。神の右とは、神の権威を委ねられているということであり、キリストが天と地を支配しておられることがわかります。
また、立っておられるとは、身をのり出してステファノを引き上げ、受け入れようとする姿です。キリストは確かにご自分のもと、神の御側にわたしたちを引き上げる救い主です。わたしたちには見えませんが、天において救い主としての働きを行っておられることが分かります。
ステファノは、主に向かって「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫びました。これは主であるキリストにささげられた最後の祈りです。ステファノは、天上のキリストこそ祈りを聞き、祈りを神に届け、実現へといたらせてくださる方であることを知っていました。キリスト御自身がヨハネ福音書14章13節で「わたしの名によって願うことは、何でもかなえてあげよう」と約束しておられるからです。この祈りが、ステファノ殺害に荷担したサウロの回心において実現することになります。
どうか、復活して救い主としての働きを行っておられるイエス・キリストを信じてください。