いかがお過ごしでしょうか。草加松原教会の千ヶ崎基です。今日も神様の御言葉に耳を傾けていきましょう。
マルコによる福音書1章12節から13節に、イエス様が荒れ野の誘惑を受けられたお話があります。それは、イエス様が洗礼者ヨハネから洗礼を受けられた後に起こりました。教会で行われる洗礼は、私たちがイエス様を信じ、従っていく決心をした時に受けるものです。私たちが信仰によってイエス様と結ばれ、イエス様のものとされていることを保証する儀式です。ですから、洗礼を受けるということを境にして、本格的にキリスト教信仰者としての生活が始まっていく。そういう、希望に輝く時でもあります。
しかし、イエス様が洗礼を受けられた後に待っていたのは荒れ野での誘惑でした。イエス様を信じ、洗礼を受けて、イエス様と共に歩むことができる。それはとても幸せなことです。しかしながら、洗礼を受けた後には、戦いが来るのです。大きな波風が立ち、いつ倒れてしまうかわからない、いつ命を奪われてしまうかわからない。そのような戦いの場面がやってくるのです。
でも、そこで覚えておきたいことは、イエス様も誘惑と試練の中を通っているということ。しかも、その誘惑と試練に勝利された力あるイエス様が、同じように誘惑と試練に直面する私たちを知っていて下さるということです。だから、ただひたすらに、このイエス様を信仰の目をもって見つめて下さい。それが一番安心できる人生なのです。