お元気にお過ごしですか。いずみ教会の、小堀です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。
クリスチャンの精神科の先生が次のようなことを言っておられました。「多くの患者さんを看てて、一つのことに気がつきました。それは、その人の失敗の芽はその人が実は上手くいっている時に、既に見え始めているのです。だから、上手くいっている時から、失敗した時のことを考えて準備していれば、大きな失敗に至らずに済んだ人々が沢山いたのに。このように本当に思うんです」。この先生はこう言っておられました。
「健康なときに人は自分の存在を忘れる」。これは哲学者ニ−チェの言葉です。今は実に健康である、体調もすこぶる良い、全てが上手くいっている、このように思う時、実は、これは不健康なときなのだ。そういうことなんですね。
聖書も、「だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい」(1コリント10:12)。このように言っています。
将棋の大山名人にある人が聞きました。「二時間三時間と長考なさいますが、それはどんなときですか。局面が困難になったときにあのように長考なさるのですか」。このように聞いたときに、大山さんはニッコリと笑って「素人の方はそうお考えになるでしょうね。しかし、私たちが困ったと思うときは、もう既に終わりなんです。あまりにも上手く行き過ぎているときにこそ、私たちは長考するんです」。このように言われたそうです。
人生、上手くいっている時に立ち止まって、人生の次の一手を考える。高慢にならずに神様を見上げる、イエス様を信じて歩んでいく。そのような歩みをさせて頂きたいと思います。それではまた御機嫌よう。