いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
今週のテーマは、「キリスト教って何だろう?」です。今日は「聖書」について考えます。
聖書をお持ちでない方は近くの書店に行って手に取ってみてください。かなり厚い一冊の本です。各ページ二段組みで、全体で2000ページほどあるでしょうか。これがキリスト教の教典です。どこでもいいですからページを開いてください。まず気づくのは漢字が多いこと。でもどの漢字にも必ずフリガナが付けてありますので、ご心配なく。聞いたことのない、カタカナの人名や地名もたくさん出てきます。これも大切なものは繰り返し出てきますからすぐ覚えられるでしょう。では肝心の内容はいかがでしょうか?わかりやすい日本語に訳されていますが、ピンとこないと感じられるのではないでしょうか。いったい聖書には何が書いてあるのでしょうか?
聖書は大きく二つに分けられています。第1部・前の4分の3が旧約聖書、第2部・後の4分の1が新約聖書です。
旧約聖書の最初の言葉を見て下さい。「初めに、神は天地を創造された。」とあります。
新約聖書の最後の部分を見てください。「私は、新しい天と新しい地を見た。」とあります。
つまり、聖書にはこの世界の、初めから終わりまでの歴史全体が書かれているのです。それを貫くテーマが、私たち人間の、キリストによる救いです。