ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
信仰生活に入って間もない青年が、こんな悩みを抱えていました。「神様を信じたのに自分の人生はほとんど変っていないように思える。自分はやはりダメな人間なのだろうか」。するとこの若者の悩みを聞いた一人の先輩の信仰者が次のように語ったのです。「君はせっかく木を植えておきながら、その木が育っているかどうかが心配で、木を根っこごと抜き出しては何度も調べているようなことをしている。それではせっかく植えた木も育ちはしないはずだ。木を植えた者がすべきことはその木に毎日水をやり、日の光が当たるようにしてやることだよ。そして、あとはその木が育つことをじっと待つことだ」。
神様を信じたとしても私たちの人生はその日からすぐに変ってしまうわけではありません。私たちの信仰が成長するためには時間が必要なのです。そして、木を植えた人が毎日木に水をやるように、私たちは毎日聖書の言葉に耳を傾ける必要があるのです。また、私たちが神様の恵みの光の中に生きるためには、進んで神様に従う生活をする必要があるのです。その上で、神様が私たちの信仰を完成に導いてくださることを忍耐して待つことが大切だと言えるのです。
聖書の言葉、
「昔書かれたものは、すべて私たちを教えるために書かれたのです。それは、聖書の与える忍耐と励ましによって、希望を持たせるためなのです。」ローマの信徒への手紙15章4節(新改訳聖書)です。