いかがお過ごしですか。所沢ニューライフ教会の濱 道子です。
今週は人生の様々な苦労の中で本当の愛を知った方々のことをお話したいと思います。今日は大正、昭和、平成を生き抜いたA子さんのお話です。
幼い頃に両親が亡くなり、妹さんと共に親戚を転々とし、ほとんど教育を受ける機会もなかった彼女の人生は、過酷極まるものでした。毎日の食物にも事欠くような長くつらい年月の中で、わが身の運命を嘆き、周りの人々への怨念で心は引き裂かれるようであったとのことです。
ある日の夕方、彼女が銭湯に出かけたとき、近くの小学校の校庭で大きな太鼓の音がするので行ってみると、アメリカ人の宣教師がたどたどしい日本語で、「自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい」マタイによる福音書5章44節、と叫んでいました。この言葉に心を刺されたA子さんは教会に通うようになって、イエス・キリストを信じました。長年の心の痛みは癒され、前向きに明るく生きる人生へと変えられたのでした。
老境に入ったとき、彼女がお手伝いをしていた家のガス風呂の操作を誤り、大火傷をして入院しました。顔と上半身が包帯で覆われた姿に本当にショックを受けましたが、このとき、A子さんが途切れ途切れに話してくれた言葉を忘れることができません。「イエス様の苦しみに比べたら、こんな痛みなんか、たいしたことではない…」と。神様の愛を知った人生は、何と幸いなことでしょう。あなたも神様の愛を知って欲しいと思います。