いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。詩編23編6節からです。
「命のある限り
恵みと慈しみはいつもわたしを追う。
主の家にわたしは帰り
生涯、そこにとどまるであろう。」
イスラエルには、敵に追われている旅人が逃げ込んで来たならかくまう習慣があったそうです。詩人は、それをたとえにして、「今まで災いと苦しみに追われていた。しかし今や神の恵みと慈しみがいつも私を追っている」と歌っています。実はこの詩人、神を捨て神の家から家出していたのですが、やっと我に返り、再び主なる神の家に逃げ帰って来ていたのです。
だれでも自分の家で親と共にいるのを窮屈に感じ、刺激を求めて出て行きたいと思うようになるものです。この詩人も主なる神から離れたところで神なしで生きようと思い、出て行きました。しかし、現実の生活の中で災いや苦しみに追われ、追い詰められて自分には生きるための土台のないことに気づきました。そして、主なる神こそ揺らぐことのない真実で愛に満ちた土台であることに気づき、もう一度主なる神を信じて生きる決心をしたのです。
同じように私たちも主なる神の家に帰るべきではないでしょうか。そうすれば、神の恵みと慈しみがいつも追ってくるようになります。これが主なる神の約束です。